アーケードに出た頃はゲーセンに出入りする年ではなかったのでアーケード版はやったことがなく、ファミコン版は持っていました。そのイメージといえば、理不尽なアイテム出現条件と今でも頭にこびりついているBGMです。攻略本を買って、とにかく必死でクリアしたのを思い出します。何の情報もなしに60階を制覇できるものかどうか今でも疑問です。今やっても私には無理でしょう。
それがアニメ化されたんですな。なんでも放送とオンライン配信を同時に行うとか。GyaOで見てみましたが、まあ塔が出てくるだけでまったく別な話ですね。ピンとくるエピソードはなさそうです。これと比べると、ずいぶん古い話ですがゲームブックのドルアーガの塔はずいぶん良くできていたように思います。
ゲームブックといってもどれほどの知名度があるのかどうか。私が小学生~中学生ぐらいの頃だったでしょうか、一時ブームが来て雨後の筍のごとく大量に出版されて、あっという間にブームは去りました。ブームの中、私も何冊か買ったのですが、なかでも良くできていたのがドルアーガの塔です。海外ものは総じて難解、国産は微妙にバランスが悪かったり理不尽にゲームオーバーしたりする中、ドルアーガの塔はバランスよく、文章もなかなか雰囲気があるものでした。実際のゲームではフロアを俯瞰した表示(今思えば結構不思議な表示)でしたが、ゲームブックではWizardry風の3D迷路を彷徨う形でむしろ自然です。ちゃんと60階を用意(20階ずつ3部作)したところも考えたらすごいものです。実はこれが原作?とか有り得ないことを思ったり思わなかったり。オリジナルには背景と目的以外にあまりエピソードがない点が良かったんでしょうね。ドラゴンクエストとかだと盛り込むべきエピソードが多くて逆に作りにくいのかもしれません。結局、ゲームブックといえば鈴木直人のものしか買わなくなってました。それも、いつの間にか全部どこかにいったか処分したかしてしまったのですが...
なぜいまさらこんな話かといえば、これが最近復刊されてるんですな。3部作のうち「悪魔に魅せられし者」「魔宮の勇者たち」が復刊済みです。もうゲームブックのブームがくることなんて永遠にないであろうことを考え、記念に持っとこうかと思って買ってみました。ゲームとしてする気はあまりないですが、パラパラとめくってパラグラフを読んでもなかなか懐かしいです。ウィキペディアにあるように、二人称で語られる独特の文章は確かに不思議な感じですね。アニメ版よりはよほど楽しめるかもしれません。
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