気にしだすと気になって仕方がない電源ファンの音をどうにかしたいと思っていたのですが、特殊形状の電源なので気軽に交換もできません。もちろん交換可能な電源も売ってはいますが、選択肢はほとんどない上に今のものより静かになる保障もありません。そもそも、内蔵電源は小さいファンを高速回転せざるを得ない形状なのでどれを選んでも静音からは遠い結果になることが想像されます。
最初、候補に挙げたのが ACアダプター for デスクトップPC 180W(PLS180) だったのですが、どうも基板部分をケースに内蔵することが難しそうなので断念です。次に外付け電源ケーブルと適当な電源で考えたのですが、たいていのATX電源はコンセント側のケーブルとPC側のケーブルが対称位置から伸びることになるので、外に出したときの配置に困りそうです。最終的に目をつけたのが外付けを前提に作られた電源です。いろいろ探してみたのですが結局ひとつしか見つかりませんでした。SeventeamのEAZシリーズです。これは準ファンレスを謳っていて、負荷がかかっていないときはファンが回らないようです。スペック的には文句ないところですが、大きさや取り回しなどは製品紹介からはよくわかりません。ちょっと高いなぁと思っていたらオークションに出ていたので落札してみました。
見た目はなかなか高級です。大きさは...やはりそれなりに存在感あります。が、SG33G5と重ねてもマイクロATXのケースよりは小さいでしょうか。個人的には妥協可能な範囲でした。重量も結構あってオーディオのアンプのような佇まいです。
SG33G5の筐体を開けて標準の電源を取り外します。ケーブルの取り回しなど、オリオスペックではなかなかきれいに仕上げてくれていたので少し残念です。取り付けですが、電源付属のパネルはATX電源の取り付け位置に合うようになっており、SG33G5ではケース内に内蔵できません。ケースの外側にパネルを配置してケーブルだけ電源ファン用の穴から入れていきます。結構長いケーブルで本数もあるのでケース内での取り回しは大変です。切りたい衝動に駆られますが、そんなわけにもいきません。できるだけエアフローの邪魔にならないように端に両端でまとめるようにしたつもりですが、見た目は結構ごちゃごちゃしてしまいました。ケースの外側に配置したパネルは、そのままだと大きすぎてディスプレイのコネクタにかぶさってしまうのですが、コネクタ部とパネル部をばらすことができたのでコネクタ部分だけにしました。VGAのコネクタは隠れてしまいますが、HDMIのコネクタは使えます。また、ネジで固定できないのでケーブル穴とケーブル部分にスポンジ状の両面テープを巻いて隙間を埋めて、この部分で押さえるようにしました。完全に固定はされませんが、実用上は問題なさそうです。コネクタ部の基板がむき出しになってしまうのでビニールテープで蓋をしました。左がケースの裏側を上から見た図、右が横から見た図です。


電源を入れてみると、一瞬PCの電源LEDが点灯した後すぐに消えてしまい動きません。電源の接続ミスは即故障につながります。真っ青になりながらすぐに外して元の電源をつないで見ると起動するようです。ややほっとしながらも動かないでは困ります。もう一度確認してみると、ATX 12V 4pinのコネクタを間違ってました。マザーボード用の20+4pinの4pinと間違ったようです。よく壊れなかったな...とにかく、つなぎなおすと無事起動しました。
結果は...変更前とは比較にならないほど静かになりました。ファンがなくなったので当たり前ですが。ただ、もう少しケースファン(オリオスペックで換装済み)やHDDもうるさいかと思っていましたが、無音ではないにしろ不快な音ではなく、音量も気にならないレベルでした。交換は正解だったようです。ただ、せっかく小さい筐体のPCを買っているのに外付け電源では多少本末転倒な感もありますが...見た目もきれいにはならないので誰にでもお奨めできるものではないですね。

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