これまではOffice XPのアップグレードパッケージについていたはがきスタジオを使っていたのですが、マイクロソフトがこのジャンルから撤退したのを機に買い換えてみました。数社から出ていますが、店では大量に平積みされていてそんなに売れるのか不思議に思ってしまいます。どれも大して変わらないだろうと思いノベルティで判断、「筆まめ」です。ビックカメラで乗り換え版が3千円弱、年賀はがき10枚ついてました。
一番売れているをアピールしていたのですが、確かにかなり古くからある老舗の印象です。バージョンは18、年2回のバージョンアップとしても9年たってます。バージョン表記に連番のものと年号のものの2種類ありますが、この手のソフトこそ年号をバージョンにしてもらったほうがわかりやすい気がします。数年後、いつ買ったものかわからなくなってしまいそうです。ちなみに、前使っていたはがきスタジオは2003でした。どれぐらい前に買ったのか最新バージョンと比較しなくても一目瞭然です。
年賀状を作成する作業については、当たり前ですが一通りできます。住所録のインポートも問題なくできますし、操作に戸惑いながらも出来上がりは問題ないものでした。ただ、異様に重いのが気になります。親のPCに入れたのでPCが遅いのは遅いんですが、いちいち動作が緩慢です。GUIもMDIなので古い印象、子フレームの操作なんて基本的に煩わしいだけです。まあ、こちらは老舗だけあって、既存ユーザーを考えるとGUIの大幅刷新という冒険できないという事情もあるんでしょうな。機能は豊富ですが、慣れの部分を除いてもはがきスタジオのほうが使いやすかったように思います。
使ってみて、次も筆まめにするかといわれればしないでしょう。また別のを探すと思います。できることはどれを選んでも同じでしょうけど、昔からあるものは古い部分の互換性が残っている(もちろん、昔からのユーザにはこれが重要なんでしょうけど)分、GUI周りが古い可能性があるので、新しく買うときには後発もののほうがよさげです。ジャストシステムあたりが狙い目ですかね。
ただ、次はいつかといわれると当分ないでしょう。もはや年賀状を作成するソフトとしての機能は飽和しています。バージョンアップしてもイラストが年毎に変わるぐらいでしょうか。しかしこれも、DVD版ではかなりのイラストが付いていますし、今では他にもいろいろな入手手段があります。新機能に目新しいものはほとんどなく、値段も安くしないと競争にならない。パッケージや販促品もそれなりにつくられているので、相当数を売らないとペイしないんじゃないですかね。マイクロソフト撤退の理由もそういったことではないかと思ってしまいます。なんとなく衰退していくジャンルと見えるのですが、それでもこれだけベンダーが乱立しているのは、毎年買う人が結構多いんでしょうか。不思議なジャンルです。